2011年05月20日 のCoolに過ごそう

想像力

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政府やメディアが過小化バイアス偽装情報を出し続けているときの最後の頼みの綱は個々の想像力。

そのトレンドが続けばどうなるのか?

トレーディングの世界では当たり前に要求される能力なのだが・・

組織に属し指示で動く世界では、指示する側にとって、勝手に想像力を働かされては困るため、想像力イコール余計な邪魔者となるわけだ。

こうした事情ゆえ、組織で長年働いてきた人たちに、想像力を働かせろという方が、無理な話なのかも知れない。

だが事態はそうは言っていられない状況となっているようなのだ。

 

放射能は無味無臭で刺激がないことが、最も恐ろしい点なのだが、何故かというと・・

それは、染色体を含む遺伝子に与える影響として、想像を超えた現象となって起こるからだ。

さらには、一般の目に触れる機会はほとんどないため、そのリスクが過小評価されがちなのも大きなネックとなっている。

だが今だからこそ、放射能による「極端な出生奇形」がどんな類のものなのかを、知っておくべきなのではないだろうか?

 

 
ドイツ放射線防護協会は、日本における放射線リスク最小化のための提言を行っている。

その内容は・・

成人は、1kg あたり 8ベクレル 以上のセシウム 137 を含む飲食物を摂取しないこと。

評価の根拠に不確実性があるため、乳児、子ども、青少年に対しては、1kg あたり 4ベクレル以上の基準核種セシウム 137 を含む飲食物を与えないよう推奨されるべきである。

それゆえ日本国内居住者は、当面、汚染の可能性のあるサラダ菜、葉物野菜、薬草・山菜類の摂取を断念することが推奨される。

 

というものだが、さて日本の基準は?

  

世界の水道水放射線基準値

WHO基準      1ベクレル(Bq/L)

ドイツガス水道協会 0.5ベクレル(Bq/L)

アメリカの法令基準 0.111ベクレル(Bq/L)

日本の飲料水 300 Bq/kg

 

3/17までの日本の基準値

ヨウ素 I-131 10ベクレル(Bq/L) 

セシウムCs-137 10ベクレル(Bq/L )

出典は下記。203-204ページ表9-3参照

http://whqlibdoc.who.int/publications/2004/9241546387_jpn.pdf

3/17以降・現在の日本の暫定基準値

ヨウ素(I-131)131  300ベクレル(Bq/L)

飲料水 300 Bq/kg

牛乳・乳製品 300 Bq/kg

野菜類 (根菜、芋類を除く。 ) 2,000 Bq/kg

セシウム(Cs-137)137 200ベクレル(Bq/L)

飲料水 200 Bq/kg

牛乳・乳製品 200 Bq/kg

野菜類  500 Bq/kg

穀類  500 Bq/kg

肉・卵・魚・その他 500 Bq/kg

 

この凄まじい基準値の高さは、将来想像を絶する結果を招くはず。

日本の国が守ってくれない以上、自分を守ることができるのは、あなた自身でしかないのだ。

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