手仕舞いの位置

コメント(0)

トレードは正しい位置で手仕舞いできるかどうかが、成否を大きく分ける要因となる。

だが多くのトレーダーは、この単純で最も重要なアクションを、確実に実行するための訓練ができていないことが多い。

これに関連して、昨夜の米国マーケットで、トレードフロアでは、実に興味深い出来事があった。

 彼は毎朝トレードフロアへやってきて、日本株のトレーニングも積んでいるトレーダーだ。

下はその彼の昨夜のトレードの損益表。

0225exelist1pui.gif

まず最初のトレードだが・・

 

0225VMED2.gif

 

エントリーと手仕舞いは理想的な位置だ。

そして2番目のトレード。  

最初のめいがをホールド中で、含み益は伸びている状態だった。 

0225SNDK-2.gif

 

この銘柄を誰かホールドしているかと聞いたとき、彼がホールドしているという。

しかも利益が出ている状態で、もう1銘柄を保有していた。

じゃあルール通りにしっかりホールドをしろ、と指示をしたわけだが・・

だが彼は最初のプルバックで出ようとしたのだ。

そのとき私は、下のようにCQGのレンジアベレージ表示のスタディーを表示したチャートを見ていた。

0225SNDK-4.gif

レンジアベレージがサポートになっているため、プルバックで陽線が呑み込まれなければ、反転するだろうと推測。

慌てて出るなと指示したわけだ。

案の定そこから反転。

そして、ルール通り陰線2本の後での手仕舞いを指示したというわけだ。

彼はその前の日本株のトレードで、こういう我慢ができずに手仕舞いしてしまっていた。

そのときにも何故そこで出るのか?

と、問い詰めたばかりだった。

こうした体験を通じて、トレードが、大きく変わることは、よくあること。

この例でもわかるように、マーケットが動いているときには、意外に正しい判断ができなくなることが多い。

だかれこそチェックリストを付け、損益で△が二つ並ぶまではホールドするようにする訓練が必要なのだ。

 

 

コメントする

2013年2月

« 前月 翌月 »
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28    

2013年2月

月別アーカイブ