人前で話すときのコツ

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今日は、人前で喋るのが苦手な方への、アドバイスを兼ねた記事です。

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人前で喋るということは、普通に友人などと会話する場合と決定的に違う点があります。

  

たとえばセミナーで話すという場合ですが、会話ではないので、質問以外は相手から玉は返ってきません。

ほとんどの人はこういう形態のコミュニケーションの経験がないため、慣れないとかなり緊張することになります。

  

人前で一方的に喋るというのは、本来かなり緊張を伴う行為なのです。

 

  

まず自身を緊張から解き放つ

  

この緊張という壁を突破するための要素として、3つの点があります。

その3つとは「慣れ」「自信」「ユーモア」です。

 

セミナーで喋るという行為は、「習うより慣れろ」の比重がかなり大きいのです。

ですから、まずはできるだけたくさんの経験を積むことです。

   

   

場数で自信を積み上げる

  

  
2番目に大事なのは自信です。

話す内容をあらかじめ書いておいたり、しっかりしたプレゼン資料を作っておいたり、反復練習をするなどといった周到な準備は、自信を高めることに役立つはず。

  

そして何よりも大事なのは「話す側は緊張することなくリラックスしている」という風に見せるという点です。

話す側が緊張するのと同じように、聴く側だって緊張し「何を話すのだろうか?」と神経を集中させています。

 

そういうタイミングで大事な点は、まず「はずす」ということです。

だからといっていきなり「はずす」というのはいけません。

  

  

挨拶は大事

  

  

まずきちんと自己紹介をして、丁寧に挨拶をします。

挨拶がきちんとできる、というのは社会人としては最低の条件ですから大事なことです。

礼儀ですからね。

 

そのあとで、はずすという点が大事なポイントになります。

 

ダジャレなどで無理やりに笑わそうとする必要はありません。

ネタとしては、その場所まで来る途中での出来事や、地方ならその土地の印象などがいいでしょうね。

いきなりセミナーの内容に突入するのではなく、セミナーとは関係ないことを話して、まず聴き手の緊張をほぐすことです。

即興が無理なら、ある程度下調べしたネタを用意しておいてもいいと思います。

 

 

聞き手の緊張をほぐす

 

 

そして聴き手の緊張がほぐれれば、話す側の緊張もほぐれるものなのです。

こうしてはずしておいたあとに、セミナーについての要点や最初に話す点について、観客に質問します。

「この点について大事なことは3つあるのですが。何だと思いますか?」と質問すると、聴き手は一瞬緊張し、条件反射で考えてしまうのです。

質問のあと、少しだけ間をおいて、答えを話しながらセミナーの本題へ入ってゆくというわけです。

こうして聴き手の気持ちをある程度コントロールすることで、自分のペースに持ち込むことができます。

 

 

ユーモアは大事

 

 
そして忘れてはならないのは、ユーモアです。

普段からユーモアを持って話す習慣がないと、これは少し難しいかもしれません。

こうした点については、アメリカ人はうまいですね。

これは日米の政治家の演説やスピーチを聴けば一目瞭然でその違いがわかると思います。

最も簡単な方法は「観客のぶっちゃけた心理状態を時折代弁しながら進める」という方法です。

「俺はそんなことを聴きたくて来たのじゃないのに・・」って思われるかもしれませんが・・

というようなフレーズを織り交ぜて、話を進めるのです。

「そんなことは知ってるよ」と思ってません?・・と観客の一人に話しかけるという手もあります。

このあたりは、にこやかにユーモアの気持ちで話せば、違和感なく進めることができると思います。

 

 

コミュニケーションが取れているか?

  

  

こうしたセミナーの進行ではこのほかにもいくつかのパターンがあるのですが、この例でおわかりのように、セミナーで大事な点は、聴き手とのコミュニケーションを取りながら進める、という点だと思います。

一方的に原稿を読むように話すと、コミュニケーションがないために、観客側は内容に関係なく、飽きてしまいます。

ですから、観客の皆さんと「一緒に面白いセミナーをつくりあげる」という意識を持ちながら話すことで、一味違ったものになると思います。

以上は私がセミナーをする際に気をつけている点です。

さらに興味のある方は、受験予備校の人気講師の授業のDVDを聴いたり、人気のあるセミナーを受けて、何故魅力があるのか、面白く感じるのかを分析してみるのも勉強になると思います。

そして、少し慣れてきたら、声を創りあげるという次のステップへ進むことで、より魅力的な話し手となって、説得力を高めることもできるようになります。

 

     

正しい呼吸法が魅力を引き出す

  

ある練習をすることで、人の心に響く声を出せるようになります。

 

人の心に響く声を出すためには正しい呼吸法をマスターすることです。

この呼吸法は基本的に、プロ歌手のトレーニングのためのもので、美しい声で聴き手を魅了させるためのものです。

ですが話すときにも同じような効果があり、セミナーで話すときだけではなく、普段の会話でも応用が効きます。

 

まず話すときの呼吸では、口から吸うことです。

そして「ヘソ」から5センチほど下げた位置へ空気を吸い込むように意識をすることです。

空気がストレートに下腹部まで届く!というイメージですね。

そしてそのあとで、下腹から空気を絞り出します。

 

次に大事なことは空気を溜め込まない、ということです。

空気を溜め込もうとすると、喉を締め付けることになります。

ですから吸った空気は溜め込まないことです。

  

響く場所を意識する

 

私たちの体には主に響く場所が4つあります。

胸・口の内側・顔の前にある副鼻口・脳です。

このなかも最もよく響く場所というのはどこだと思いますか?

 

それは脳です。

脳というのは「湿って柔らかい」というイメージなのでとても響くとは思えないかもしれませんが、実はスイカのように叩くとよく響くのです。(笑)

  

もし体に空気が一杯詰まったままだとしたら、どうなるでしょうか?

空気を詰まったままにするためには、のどを締め付ける必要があり、その結果として胸の響きを鈍らせ、顔の響きも、口の中や脳の響きも鈍らせてしまいます。

つまり声をよく響かせるためには、筋肉を使って呼吸し、のどを締め付けないように気をつけることが大事だということになります。

 

そのためには、まず下半身に重心を持ってくることです。

呼吸を控えめにして、すべての動作を可能な限り上半身から遠ざけるのです。

そして歌ったり話したりするための筋肉を、体の下の方へ移動させ、そして機能させるのです。

 

楽器のように声を出す 

 

体全体は楽器だと考えてください。

ですが多くの人は、首から上だけで話したり歌っています。

歌うときも話すときも呼吸をするときも、体全部を使う事が大事です。

話しているときも、足・ウエスト・腰など重いものを持ち上げるときに使う筋肉を使います。

 

特に日本人の若い女性に多いのが、首から上だけで話すというタイプです。

サラ金のコマーシャルに出ている多くの女性の声を思い出してください。

あれが典型的な首から上だけで話している声です。

 

喉だけを使って話す人の声は薄っぺらく遠くまで通らないため、人の心に響きません。

ですが筋肉の強いところを使って話すことができれば、安定して信頼できる感覚を聞く人に与えることができるためより説得力が出てくるのです。

具体的な練習方法  

では、具体的な練習方法です。

椅子に浅く座って、下腹に手を当て、前傾姿勢で空気を搾り出します。

この動作が基本となります。

 

まず最初は空気を絞り出してから空気を吸って声を出す準備をします。

次に空気を吐くときに声を出し、空気を吸うときに声を止める。

これが基本です。

  

次に大事なことは、口とあごの筋肉を緩めて話すということです。

そのためには無駄な力を入れないことです。

 

喉やあごを締め付けていると、声は硬直し、倍音を響かせることはできません。

つまり腹話術師のように、口をできるだけ動かさないようにするということなのです。

鏡の前で練習してみてください。

  

椅子に浅く座って、体をダラっとさせてみてください。

背骨の下のほうの位置で角度が変わるはずです。

  

その場所を意識し、そこへ響かせるように意識しながら「ズー」という発音をして見てください。

呼吸するときも、響かせるときもこの下半身のポイントを中心にして動作をさせることが大事になります。

 

大きな声を出すには?

大きな声を出すときには、重いものを持ち上げるときの姿勢を意識することです。

または、古いハーレーダビッドソンのバイクに跨ったという姿勢をイメージしてください。

 

立っている場合は、ひざを少し曲げ気味で柔らかい状態を意識することになります。

こうすることで声を下から支え、良く通り大きな声として遠くまでよく届かせることができます。

  

次は声を響かせる方法です。

前の歯6本を響かせるつもりで、舌を歯につけるようにして震わせる、つまり響かせるのです。

こうすることで、声にツヤと輝きが出るはず。

   

まとめ

息を吐くとき のキーワードは「搾る・上げる・吹く」

吸うとき のキーワードは 「開く・落とす・ダラっとする」

これを忘れなければOK。

  

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