おはぎ

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神戸では「いかりスーパー(IKARI)」が高級スーパーとして有名です。

ここでいう「高級」というのは、何も値段が高いから、というだけでそう呼んでいるのではありません。

価格に見合った味や品質を確保しているからです。

 

私の住んでいるマンションのB1にはピーコックがあります。

以前日記にも書きましたが、その「大丸ピーコック」はイオンに買収されて、ただの「ピーコック」に名前が変わってしまいました。

ですが、売っているモノはあいかわらず。

賞味期限が明日となっていても、今日じゃないの?と言いたくなるものが多いのです。

というわけで、新鮮で美味しいものを食べたい時、カミサンは必ず IKARI へ立ち寄っています。

   

 

「IKARI」は、ウチから便利なロケーションとしては、三宮と東灘にあるわけですが、何を隠そう、ここの「おはぎ」が実にうまいのです。

そのため92歳の父の大好物でもあり、もちろん家族のみんなも大好きな「おはぎ」として、不動の地位を保っています。

その秘密は「あんこ」。

甘過ぎず、実によい案配なのです。

 

    

三宮店では、このおはぎは「2こパック」で売られています。

ですが、東灘というか正確には岡本にある店では「きなこのおはぎ」とのニコイチでも売られています。

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常に売れ残っている

 

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売り切れのため置いていないことが多い

 

 

そして「きなこ」が混在しない「あんこ」だけが2つ入ったパックは、すぐに売れ切れてしまうのです。  

そのため、ウッカリすると、この「きなこ混在おはぎ」しか残っていないという事態に遭遇することになるわけです。

そういうときでも、カミサンは「あんこ」だけが2つ入ったパックが欲しいのです。

なので「きなこ混在おはぎ」しか残っていないというときに、店の人に詰め替えてもらえないか?と頼んでみたらしいのだが、ダメだというのです。

 

   

どうして「あんこだけ2つ」のパックをもっとたくさん作らないの?

と店の人に尋ねても、「そうなんですよねえ・・」と言うばかり。

 

「きなこ」のおはぎというのは、中心部に「あんこ」が詰まっています。

そして、そのまわりを、ご飯で包み、その外側を「きなこ」でまぶす、という作りになっているのです。

だが味はイマイチでウチでは誰も食べません。

 

自閉症の息子は、割と何でも食べるのですが、何故かまずいモノは絶対に食べないのです。

その彼も食べないのですから、味は推して知るべし。

それでも、この「きなこ混在パック」が売られているということは、これが好きな人がいる、ということなのでしょう。

こんなものもまであるのですから。

  

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ですが「きなこ混在パック」が売れ残ろうと、「あんこだけ2つ入パック」はもっと沢山置くべきなのではないでしょうか?

「IKARI」の商売的な見地からしても、基本的な「おはぎ」パックの生産比率は見直されるべきなのです。

ですが少なくともカミサンが文句を言ってから少なくとも1年以上は経過するわけですが、いまだにこの状態は放置されたままなのです。

  

   

仮に「おはぎパック」の店全体における売上比率が、たいしたことはない水準だとしても、だからといって、そのままでよい、ということにはならないのです。

小売業というのは、少ない売上比率のものでも、より多く売るための努力を放棄しての成長はありえないのです。

「おはぎパック」でこうした事態が放置されているということは、他の商品でも同じ事が起こっている可能性は決して少なくはないのではないでしょうか?

 

 

「IKARIスーパー」のどこかの部署の誰かが、この事態を改善するプロセスを阻害しているわけです。

故意であろうと、事情知らずであろうと、システム的にこういうことが起こらないようにできれば、売り上げは伸びるのです。

今回長々と「おはぎパック」について書いたのには、理由があります。

 

 

現実にはあらゆる分野でこの「おはぎパック現象」が起こっているのです。

うーん我ながら凄い発見でした。(笑)

私はあるとき、これに気がついてからというもの、自分の中の「おはぎパック」を丹念に探し出し改善することにしたのです。

   

  

こうすればいいのに、とわかっていることでも、余りにも根源的な部分になると、そのまま放置してしまうことは日常茶飯事で起こっています。

人はオトナになると、様々な理由を付けて自分の行動を正当化しようとする本能を持っています。

そして歳と共に、その考えは頑固になり、そしてだんだんと強くなってゆく傾向にあるのです。

 

   

さらにまずいことに「価値観」とのすり替えが、いとも簡単にできてしまうのです。

人の価値観はすべて違うわけですが、たとえば、金持ちだから、お金がないから、こうなんだ、などという典型パターンなんて、ないものなのです。

マスコミは、お金持ちの行動はこうだと決めつけていますが、それは絵空事。

何故ならお金を持っている人ほど、その行動というものは、計り知れないものがあるからです。

  

  

本当の金持ちは、やろうと思えば大概のことは何でもできるうえ、見栄も張る必要はないのです。

そして、自分がしたいことだけをやる。

そのかわり、やると決めたら「豪快」にやるわけです。

    

   

本当の資産家は100人いれば、100人とも行動が違うものなのです。

私はそれほどの資産は持っていませんが、住むところにはお金を使います。

自分の意識を高めるためのお金は惜しみません。

  

 

本当の資産家は見栄を張ることなく、本当に良いものだけを周りに置き、そして自分の意識を高めている人が多いのです。

少なくとも私の知っている、資産家の方は、一般的に言われているように、何とかの会に参加し、ワインがどうだ、料理がどうだ等ということは、やりません。

自分の価値観を大事にしながら、好きなように生きる。

経済的な自立を果たすことができれば、心残りなく、人生を過ごすことができるのですが、そのパターンは人それぞれ。

  

 

そこまでの道のりも、またそれぞれなのです。

銀のスプーンを咥え、 生まれてきた人や幸運に恵まれ、経済的な自立を果たした人はさておいて、自力で到達した人は、必ずこの「おはぎ」問題を克服してきているのです。

それが偶然であれ、意図してなされたものであれ、結果的に「おはぎ」問題は解決されているのです。

  

 

その道で成し遂げるために必要な必須条件というのは、実はそれほど難しいいことではないのです。

目の前に転がっているからこそ、気がつかないだけなのです。

誰かに秘訣を聞いたり、成功した人の体験談から、巨万の富を得た人はいない、ということを忘れてはなりません。

 

 

自分で考え、閃き、工夫した結果として、金銭的な見返りがついてくるだけなのです。

お金をたくさん稼ぎ、金持ちになりたいということが直接の目的で、真に成功した人がどれだけいるでしょうか?

勘違いしている人は、そもそもが目を向ける方向が違っているのです。

  

  

答えは意外なところにあるものと相場は決まっています。

自分自身の「おはぎパック」を本当においしいものにするだけでいいのです。

「きなこ」が混ざっていても、そこそこは売れるでしょう。

ですが、本当に美味しいのは「おはぎだけが2つセットになったパック」なのです。

  

と書いていたら、おはぎが食べたくなってきた・・

今日はランチのあと「いかり」へ寄ろうっと。

もちろん三宮店であります。(笑)

 

コメント(2)

「IKARI」は若い頃は芦屋と夙川だけだったと思います。

そして、ダイエーに買収されて・・・・イオン傘下へと

生き方や人生の「おはぎパック」理論はすばらしいですね。

下手はノウハウ本より本当に考え方の見直す機会をいただき感謝します。

よくよく、考えれば自分も含め日本のあちこちで同じ現象がありますね。

激励コメント、ありがとうございます。
IKARI情報は私よりよくご存じのようですね。^^;
「おはぎパック」理論・・って凄いネーミングですねえ。(笑)
人間である以上パーフェクトはないので、「きなこ」が混じるのは仕方ないのですが・・
でも「あんこ」だけパックにする努力は忘れないようにしたいものです。

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