名車スバル・サンバー

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軽トラのスバルサンバーは、モノのわかったクルマ好きの間で、「畑の911」あるいは「農道の911」と呼ばれている。

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だがメジャーな自動車雑誌、CGやオートカーなどに軽トラのスバルサンバーがが取り上げられることはない。

 

軽自動車のサイズは全長4.3メートル、幅1.4メートル以内で、エンジン排気量は660c以下という縛りがあり、軽トラの場合、積める荷物の重さは350キロ以内。

富士重工はスバル360で自動車事業に参入した1958年から2年後の1960に初代KI51系サンパーを発表、翌年1961年に発売。

 

設計チームはスバル360と同じで、つまりはスバル360の設計とメカを流用して作られたというわけだ。

そのためリアサスはスイングアクスルを使った独立懸架。その後の最終モデルはセミトレの独立懸架。

 

サンバーの特徴をわかりやすく箇条書きにすると・・

  

サンバーの駆動方式はポルシェ911と同じRR(リアエンジン・リアドライブ)。

エンジンは軽では数少ない4気筒で他にはダイハツ・コペンのみ。

足回りは軽で珍しい四輪独立懸架。

車体はモノコックではなくフレーム構造。

前輪のホイールアーチの張り出しは乗員のシート横にあり、足元が広いフルキャ ブタイプ。

  

   

さらに軽トラの中でも最も短いショートホイールべースというのがミソのようだ。

リアエンジンは、構造的に後ろが重いため、ホイールベースが長いと、リアヘビーになって安定性が悪くなるからだ。

そして前輪には荷重が掛かりにくいため、運転席は前輪の真上に保ってきて、運転手を「おもり」替わりに使って弱点を緩和する構造となっている。

  

そしてリアエンジンのためキャビンとエンジンが違く離れているのも、音の面ではメリットとなるのだ。

席の下にエンジンを積むFRの軽トラは、アクセルを全開にすると、ラジオが聴こえなくなるほどうるさくなる。

だが、サンパーのキャビンの下にはエンジンがないため、構造的にもともと静かになるというわけだ。

 

他の軽トラはほとんどが3気筒のためエンジン両端を上下に揺する振動が出てしまう。

だがサンバーは、直列4気筒のため、3気筒よりずっと振動が少ないのだ。

 

そして操縦安定性や、乗り心地の面でも、サンバー以外の軽トラはリーフ・リジッドのため、リアの左右が別々に動くのを拒もうとする。

一方でサンバーの場合はセミトレの独立懸架のため、乗り心地もよく、ジワリと粘る操縦安定性を保つことができるというわけだ。

 

 

発売50周年記念特別仕様車「WR BLUE LIMITED」

スバル サンバー WR BLUE LIMITED 画像ギャラリ

 

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偶然見つけた特別仕様車

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私は乗ったことはないのだが、モータージャーナルの沢村慎太朗氏と森慶太氏の有料メルマガや、刊行されている本を読むと、モータージャーナリストの間では、非常に評価の高い車なのだという。

このお二人のハナシを総合すると、アクセルとトルクの出方や操縦安定性は、驚くほどダイレクトで、クルマ好きを唸らせるほどの高い次元の車に仕上がっているのだという。

 

 

リアエンジンの場合、ポルシェ911が苦労したように、旋回が深くなりヨーが強くなると、リアヘビーのためテールが外へ振り出されることになる。

そのためサンバーの操舵時の前輪横力ゲインは、かなり穩やかにしつけられているらしい。

一気に切って激しくヨーが起き上がると、スピンの危険があるため、そういう味付けをしてあるわけだ。

だが荷物を積むと、よりリアヘビーになるのではないかと心配になるわけだが、荷積状態のテストでは重みでリアのトラクションが増え、力強く地面を捉えるようになり、想像するよりもはるかに安定して、全く破綻する気配さえ見せないのだという。

そういう意味ではポルシェ911と同じように、開発チームが長年改良を続けてきたチューニングの成果なのだろう。

箱バンはトラック版に比べると、純度は落ちるらしい。

とここまで読むと試乗したくなるだろうが、すでにこのクルマは、スバルが軽自動車の生産から撤退したため、2012年2月に生産中止となってしまった。

買うなら中古車しかないわけだ。

  

  

スバル・サンバーには自然吸気のエンジンの他に加給バージョンもあり、自然吸気が911なら、加給バージョンはポルシェ911ターボ。(笑)

そして最も人気が高いのが、赤帽仕様。

赤帽仕様で使われているパーツは、酷使に耐えられるように、特別なモノを使っているためコストが高く、儲からないクルマなのだという。

しかもブレーキは通気式ディスクで、フロントにはチンスポイラーも着いている。

ポルシェで言うところのGT3に該当するわけだ。(笑)

赤帽サンバーの中には、オーバーホールなしに50万キロ走った例もあるという。

 

何よりもマニアの心をくすぐるのが、赤帽にちなんでエンジンのヘッドカバーが真っ赤に塗られているという点だ。

20120822sumberengine.jpg

そして最高に Fun to Drive なのは、軽トラサンバーの荷台を取払った状態なのだという。

つまり二人乗りのピュアスポーツカーというわけだ。

参りました。(笑)

 

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コメント(2)

んちは_(..)_サンバー製造中止で農家さん悩んでるようです。サンバーのつもりで畑・田圃に乗り入れると脱出不能になってトラクター出して引き出さなならんようになるようです。長距離走る赤帽さんも疲れると激怒しとるようです。小生初代レガシィを競技兼用16で万km乗りましたが、先に自分が壊れ左半身死体になってまいました(;_;)全日本ダートトライアル選手権参加選手のサービスしてて他社さんの軽自動車も見てきましたがダメハツスズキさんの車なら横転させる自信があります。よって未だにプレオのマイチャーでスバル乗り。師匠の助手席で挙動を記憶しとるでヴィヴィオの脚が一番安心。今のプレオもエンジン終わったら赤帽サンバー用リビルトを積むつもりで居ます。サンバーさんは農家のスーパーマシンです。

なるほど・・

おれは書くだけで乗ったことはないのですが、前に郊外の中古車屋でサンバー売ってましたが強気の値段でした。

高くても売れるんでしょうね。


しかし凄い方がいらっしゃるものです。(笑)

コメントありがとうございます。


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