第1原発沿岸海底土セシウム最大2千ベクレル 

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今日のニュースで、第1原発沿岸、南が高濃度>海底土セシウム最大2千ベクレル と報じられている。

原子力規制庁は13日、東京電力福島第1原発の沖合約千平方キロの範囲で、海底土の放射性セシウム濃度を調べた結果を発表した。

原発の沖合数キロの沿岸部では、北側に比べて南側で濃度が高い傾向が あり、海底土1キログラム当たり最大2000ベクレルが測定された。

 

規制庁は「福島県の沿岸では海流が北から南に向かっている場合が多く、汚染された海水や土が海流で南方に運ばれたことが原因の可能性がある」としている。

調査は 2013年12月ごろに実施。 船からワイヤで放射線測定器をつり下げ、海底に沈んだセシウムから出るガンマ線を測定。約800キロを航行し、海底表層のセシウム濃度分布を確認した。

第1原発の北方では海底土1キログラム当たり数十ベクレルのエリアが多かったが、南側は数百ベクレルに上った。また海底のセシウムが海水中にどの程度溶け出すか調べるため、海底土を採取して分析した結果、1~2%程度だった。

規制庁は「仮に海底土からセシウムが海水に溶け出しても微量な上、海水で薄まるため問題ない」としている。

(共同通信)

   

2012年12月、福島原発から北に約20キロ離れた沖合で獲れたアイナメが、1キロあたり2万5800ベクレルの放射線を検出し過去最高。

2013年1月、福島第1原発の専用港湾内で2012年12月に実施した東電による魚介類のサンプリング調査で、カサゴに似たムラソイから、放射性セシウムが1キロあたり25万4000ベクレル検出された。

ところが、東京電力は2月28日、福島第1原発の港内で捕獲したアイナメから、1キロ当たり51万ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表。

東京電力は3月15日、福島第1原発の港湾内でとったアイナメから、魚類では過去最大値となる1キログラム当たり74万ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表。

現在のところ、これが過去最悪の数値だ。

 

 

福島原発事故から2年も経過しているというのに、大量のセシウム汚染魚が見つかっている。

一体どうなっているのか?

 

  

福島第一原発の専用港で海水に含まれるセシウム137の濃度が、2012年春以降、高いところで、国の基準を上回る1リットル当たり100ベクレル前後からほとんど下がらなくなっているのだという。

東京海洋大学の研究グループが試算したところ、汚染水の流出が止まったとされる2011年6月以降も、1年間で事故前の排出限度の73倍に当たる放射性セシウムが専用港に流れ出た可能性があるということだ。

これが17兆ベクレルで、東電が事故直後に人為的にに流した1500億ベクレルの100倍以上というのが共同通信の記事だ。

  

海では魚介類が放射能汚染され、生物濃縮が進み、いまだに基準値以上の魚が毎日のように陸揚げされている。

東電は福島原発の専用港だけの話にしたがっているようだが、2012年末には原発から遠い北海道の室蘭沖でも、漁獲されたマダラからも、国の基準値の上限にあたる1キロ当たり100ベクレルの放射性セシウムが検出されている。

つまり魚介の汚染範囲は広がっているのだ。

   

 

京都大学防災研究所のグループは、福島第一原発の事故で関東に降った放射性物質などの調査データを使い、東京湾に流れ込んで海底にたまる放射性セシウムを、事故の10年後まで予測するシミュレーションを行っている。

その結果、放射性セシウムの濃度は2014年の3月に最も高くなり、荒川の河口付近では、局地的に泥1キログラム当たり4000ベクレル!に達すると推定されている。

これは、2012年1月に福島第一原発から南に16キロの海底で検出された値とほぼ同じ。

  

比較的濃度が高くなるとみられる東京湾の北部では、数年後、福島直近の海と同じく、平均すると海底の泥1キログラム当たり300ベクレルから500ベクレル程度と計算されている。

ということは、今も東京湾には関東平野から、あるいは、福島原発から黒潮とは逆方向の海岸流でセシウムが流れ込み続けているということになる。

その結果、原発事故直後ではなく、来年の2014年3月に東京湾のセシウムが局所的には1キロ4000ベクレルにもなる最大の放射能汚染状態になるということなのだ。

   

  

2013年3月15日

しいたけ原木から基準超える放射性物質

原発事故のあと、千葉県の10の市で原木しいたけから基準を超える放射性物質が検出されたことから、千葉県が県内で使われている原木を検査したところ、全体の17%に当たる32万本が基準を超えているとみられることが分かった。

千葉県は生産者にこれらの原木を廃棄するよう指導するとともに、安全な原木の調達を進めている。

千葉県では、おととし10月以降、10の市で原木しいたけから国の基準を超える放射性物質が検出され、出荷制限が続いている。

原木しいたけは成長する過程で原木に付着した放射性物質を吸収するため、国は1キログラム当たり50ベクレルを超える原木を使用しないよう基準を設けている。

これを受け、千葉県が去年9月から県内で使われている原木186万本についてサンプル検査をしたところ、全体の17%に当たる32万本が基準を超えていることが分かった。

これらの半分は千葉県産、残りは福島県や宮城県といった県外から仕入れたもので、いずれも国が基準を示す前に生産者に渡っていたとみられている。

 

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