BMW218iアクティブツアラー

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今回の車検代車はBMW2シリーズ アクティブツアラー(F45)

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クーペとカブリオレを軸に、アクティブツアラー、グランツアラーの4タイプで構成されている。

  

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リアビューもBMWの文法に沿ってデザインされている。

プラットフォームはBMW MINIと共通だが、サスペンションは専用設計。

 

日本仕様モデルは全車スポーツサスペンションで、本国仕様の1,586mmと比べると36mmダウン。

これは日本の立体駐車場に対応するためだという。

   

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サイドビューは、紛うことなきいわゆる、「ぼよん」としたミニバンのカタチ。

ガラスエリアの部分にはメッキ加工がされていない。

だがちゃんとBMWのテイストとしてデザインされている。

  

サイドにはMスポーツのマーク付き。お値段は 397万円。

ライバルとなる国産ミニバンよりもコンパクトなのがウリ。

  

ホンダステップワゴン SPADA・トヨタヴォクシーZS・フォルクスワーゲンゴルフ トゥーラン・メルセデス・ベンツB 180よりも全長は短く 4,350ミリしかない。

      

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走行距離は2万5千キロほど。時計表示は右下

218iの1.5リッター直列3気筒ターボで、136ps / 4400rpm・220Nm / 4300rpm

JC08モード燃費は17.3km/L。

 

3気筒はやはりエンジンの振動を含めた洗練性の点で、どうしてもショボさがつきまとう。

そのかわり、M235i に比べると呆れるほど燃料計の針が動かないという、高い経済性がメリットだ。

  

そのため、ドライブモードがコンフォートではかったるい感じがする。

スポーツにすると、キビキビ感が加わるのでもっぱらスポーツを選択。

ただしエンジンを一度切ってしまうと、コンフォートに戻ってしまうけどね。

   

高速道路でも、踏めばそれなりの速度で巡航できるうえ、足回りもしっかりしている。 

ただ、4千回転台以上回しても力は出ないエンジンなので、回すだけ無駄。

  

3気筒エンジンは、アイドリングや微低速の時には若干振動を感じるが、走り出せば気にならなくなる。

アイドリングストップからの再始動でもM235iの6気筒と比べるのは気の毒というもの。

  

M235i は 326PS で45.9kg・m(450N・m)という強大なトルクは1300回転という低回転から発生。

なので違いは推して知るべし。

   

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インテリアやダッシュボードは機能的なデザインのBMWスタイル。

M235i は8速ATだがこれはアイシン製6速AT。

   

ランフラットタイアらしいが、乗り心地はM235i よりソフト。

ただし走行感はFFならではのテイストで、ステアリングからは鼻先の重さを感じる。

 

車検証によると、試乗車の前後軸重は前860/後630kg。

前後重量配分は58:42だがFFとしては大健闘の数字ではないだろうか。

 

ベンツのB180やゴルフ ハイラインは62:38だからね。

それほど速くないエンジンだが、ワインディングロードでは比較的軽快なハンドリングを見せるのは、こうした重量配分の影響なのだろうか。

     

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ニールームの空間も申し分なしのうえ、結構な質感のリアシート。

車内スペースを最大限に有効活用するため駆動方式はFF。

 

リアシートは130mmスライドさせることが可能。    

前席はパワーシートは付かず、すべて手動。

Luxuryだとダコタレザーシートでパワーシートが付くという。

 

乗り心地の洗練度はいまひとつだ。

タイヤがバタつく傾向にあり、いわゆるフラット感の面からはもう一歩という気がする。

 

この点ではゴルフの方が遥かに洗練されている。

メルセデスだってAクラスやBクラスだと、メルセデス・ライドの乗り味には到達していないようだからね。

  

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M235i のタイトで引き締まったコクピットとは対照的だ。

広い空間は、かえって収まりが悪い気がする。(笑)

電動パーキングブレーキで、ブレーキホールドは無い。

ブレーキペダルを離すと即エンジンが掛かるのは M235i と同じ。

 

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空調周りはM235i にはない液晶表示で高級そうに見える。

 

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中央のハザードボタンの下は衝突安全装置のONスイッチ。

デフォルトではオンになっているため点灯している。

 

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ダッシュのステッチがアクセント。

 

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ライトを付けると、赤いアクセントライトが点灯する。

 

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iPad は、スリップ止めのゴムシートを敷くと落ちない。

加速の良いクルマではないので全くOK。(笑)

    

乗り心地は柔らかくマイルドで、市街地走行では M235i より快適だ。

だが、235の方が堅いからといって、不快なのかと言われると、それもまた違うのだ。

 

235の方が確かに乗り心地は堅い。

だが上質でエンジンの吹け方や回り方を含めた全体の乗り味は、ハッキリ高級だということがわかるのだ。

こうしたことが、アクティブツアラーに乗るとよく分かるというのが、また不思議だ。

       

さらに高速道路を走ると、M235i の独壇場となる。

クーペスタイルの235は、何といってもボディー剛性が違うからねえ。

  

路面の悪いところを、ある程度の速度で通過すると、235の方が突き上げは少なく、いわゆるイナシ方が洗練されている。

また、FFの操縦性は、いわゆるBMWの、あのFRの乗り味とはほど遠い。

  

ニンゲンはより良い感覚を知ってしまうと、もう元に戻れなくなるという習性を持っている。

そのためだろうか、数時間走っただけで、早く車検が終わって235が戻って来ないかなと思い始めた。

          

このクルマはFFだが、その甲斐あって室内は広く、しかも乗り心地もよい。

静粛性も高く、室内外とも質感の高いBMWスタイルがスタンダード 355万円・ラグジュアリー 405万円

この代車はMスポーツのため、お値段は397万円。

  

M235iの乗り味を知らなければ、ひょっとして食指は動くかも知れない。

国産ミニバンしか知らない人は、このBMWのトータルバランスはかなり魅力的に感じるはず。

      

中古車なら260万から350万のレンジで新古車が目白押し。

メルセデス・ベンツB 180とほぼ同じ値段で、ガチンコ勝負と言っていいだろう。

  

   

試乗記

 

BMW 218iアクティブツアラー ラグジュアリー(FF/6AT)

BMW 225xeアクティブ・ツアラー

 

 

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