日記を面白くするには?

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自分の書く日記がどうも面白くないのです。どうすれば面白い日記が書けるのでしょうか?何でも構いませんから、とっかかりが欲しいのです。よろしくお願いします。

というメッセージが飛び込んできました。

文字による言葉の表現力をアップさせるには、テーマを決め、短文を書くことから始めてはいかがでしょうか?

 

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日記というのは、普通自分の書きたいことを書くのですが、文章力のアップという点から考えると、漫然と日記を書いていたのでは、書くチカラは上達しません。

身体を鍛えるときに、漫然と動かしていたのでは効果がないのと同じ事ですね。

鍛えたい部分を、意識して動かさないと、効果がないのと同じ理由で、書くチカラを訓練するためには、ある程度の負荷が必要になります。

 

 
そして書くときの「精神状態」をベストに近い状態で保てるように、コントロールすることは非常に大事なポイントです。

つまり、運動の前の柔軟体操のように、固くなった部分をほぐしながら、少しずつ柔らかくなりはじめた「心」に働きかけて書くのです。

そうして書かれたものには、読み手の精神運動を、活性化する働きがあります。

読み手が感動するというのは、そういうことなのではないでしょうか。

小説では主にストーリーと構成のバランスで、感動させられることが多いのですが、いわゆるノンフィクションでは「何をどこまでどう書くか」です。

 

 
テーマは、内なる方向、つまりあなたのインサイドにあるテーマがいいでしょう。

外へ向けたものや、外部のネタ、たとえばニュースや事件などは、事実と速報性に価値があるわけです。

ですから、素人の我々がそうした素材をいくらこねくり回しても、現場に赴き、関係者の証言などを、独自に収集して構成しない限り、メディアによる報道を上回る説得力を持たせることはできません。

また、そういう作業をいくら繰り返したとしても、文章力を向上させることはできないでしょう。

 

 
私は日記を書くとき、テーマが自分の体験と絡み合っていないものには、手を出さないようにしています。

第一、自分がその場にいないことや、その場の空気が全くわからないことに対しては、書きようがないわけですしね。

ニュースを聞いてどう思った、などというようなことは、ワイドショーでコメンテイターと称する人たちの能書きで、多くの人は食傷気味だということは、覚えておいた方がいいでしょう。

私の日記に、政治やニュースネタがほとんどないのは、こうした理由からです。

 

 
漫然とした日記でも、少しの工夫で、見違えるようになります。

たとえば、今日一日のある行動をテーマとして書く場合、客観的記述部分をできるだけ短くすることです。

つまり誰がどこで何をしたか、という部分はできるだけ簡潔に短く書くことです。

 

そこの描写力や表現力がよほど長けていれば別ですが、そうでなければ、少し長いだけで、飽きてしまうものなのです。

あなたが大スターで、さらに読者が熱心なファンという関係なら話は別です。

そうでもない限り、あなたやあなたの家族が、どこへ行ってどうしたということに、大部分の読者は興味がないと考えるべきなのです。

  

  
面白さは、何故その行動が生まれ、そしてそこから何をどう考え、何を得たか、あるいはどうなったのか?にあるのです。

そして、その起承転結が明確であればあるほど、読み手に強く訴えかけることができます。

この部分が欠落した文章は、単なる「行動報告書」ですから、あなた以外の人にとっては、面白くと何ともないことになります。

 

冷静に考えれば当たり前のことなのですけどね。

この当たり前のことに気がついたとき、そのまま何もしないのか、それとも何らかのアクションを起こすのか?

ここが分かれ道になるのでは?

 

  

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