雇用拡大にはチップ制?

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日本ではどうしてチップ制が導入されないのだろう。

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ウェイトレスのサービス改善には劇的な効果があるし、もともと細やかな気遣いが得意な日本人には得意な分野だと思う。

 

もし日本でもこうした制度が導入されれば、中高年の雇用拡大にも効果があるはずで、シアトルの一流フランス料理店などのウェイターやウェイトレスは、いわゆる中高年以上ばかりのスタッフを揃えているところが多い。

彼らの人生経験を生かしたソフィスティケイトされたサービスを一度でも味わうと、本当の気遣いとはどういうものなのか?という点について考えるよいきっかけにもなるのではないだろうか。

  

腕のいいウェイターやウェイレスになると、比較的高い単価のいわゆる高級店で働くことができるため、高給取りが多い。

味や料理そのものについてはウェイターやウェイレスの責任ではないのだが、彼らにとっては死活問題だから、料理の味などに関するリクエストがあれば、大人の会話として話しておけば、あとは察してくれるから、店側にもしっかりとこうした情報が伝わるというわけだ。

 

そのため、もし店側がきちんと対応しないとなると、ウェイターやウェイレス側から見切りをつけることもあり、そうなると、ウェイターやウェイレスには固定客が付いているから、ウェイターやウェイレスが移籍?すると客もついて他の店へ移ってしまうことになる。

こうしたサービスの基本として「リコグニション」つまり客を個人 として認知するというものがある。

 

具体的にいえば、たとえば2度目の来客の時に、前回座った席や、食べたものなど認知してお き、そうした点があらかじめわかって接客できれば、客にとっては「非常に心地よい」を提供できる可能性が高くなるというわけだ。

来る時間、服装、業者に来る人、食べたもの 、癖や好みを知っておくことで、あたかもストーカーのごとく、客の心理状態を観察して相手を認知することができるようになるのだという。

 

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たとえば、グラスの水を飲んで水が減ってきたら、さりげなく水を注ぎにきて、ついでにテーブルの様子をチェックするというわけだ。

そうしてまさに「痒いところに手の届く」サービスを客が気に入り、おまけにうまいワインでいい気分になったりすると、チップをうんと「はずみたくなる」ことにもなり、ウェイターにとっては、ガッポリとチップをもらえるというわけだ。

 

家の娘も以前ファクトリアにある、テイストオブ東京というレスランでバイトをしていたことがあったのだが、閉店間際にときどき、あのビル・ゲイツが奥さんのメリンダさんを伴ってやってくるのだという。

オーナーは有名人だしということ、大喜びだったらしいが、ウェイトレスたちにとっては、それほどチップを弾む客でもないらしく、おまけに定刻には上がれなくなるわで、すこぶる評判は悪かったようだ。(笑)

 

娘の話によると、チップ制の店のウェイトレスたち、チップの多い客と、少ない客だけは絶対に忘れないという。

チップは大体15%がアベレージなので、ワシントン州のタックスつまり日本でいうところの消費税は確か8%くらいだったから、その2倍の金額をおいてゆけば、かわいい、ウェイトレスから「チップも少ないケチな客」という目で見られることはなくなるというわけだ。

 

アジア系統の客は、自分の国にチップ制がないために、悪気はなくてもどうしてもチップというのはケチって払うことになってしまいがちだ。

どのみち払うのだから、どうせ払うのなら大目に払っておけば、次に行くときには、気分のいい笑顔で迎えてもらえる可能性は高くなるわけで、トータルではお得だと思う。

   

ただ、かわいいウェイトレスに、チップを多目に払ったのがカミサンにバレると、レストランを出てから不機嫌な顔を拝まなくてはならなくなるから、注意が必要だけどね。

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こうした方向へ突き進んだのが、Hootersという、ぴちぴちのTシャツを着たセクシーなウェイトレスを売りにするレストランバー・チェーンだ。

ラスベガスにも進出しているが、一時「セクシーさで従業員を選ぶのは不当差別」と訴えられたことがある。

そこで優秀な弁護士を雇い「Hootersのウェイトレスは雑誌のモデルと同じで、彼女たちのセクシーさは、Hootersならでわのユーザーエクスペリエンスを提供するために必要不可欠なもので不当差別には当たらない」と弁明したことでも有名な店だ。

   

顧客サービスの多様さを理解した判決は、アメリカの法廷らしいけどね。

チップ制も慣れないと、客にとっては、なにかと気を使わなければならないことにもなるのだが、客側も少し緊張感を持って、レストランの食事を楽しむことができる、こうしたチップ制というのはけっして悪くないと思うのだが、みなさんはどう思われるだろうか?

   

   

出典

 

2006年5月22日

  

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