2012年06月15日 のCoolに過ごそう

リコール

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教える楽しさというのは何だろう。

トレードは自分の欲望、言い換えれば願望に対してのアクションが元になっている。

そのため「曖昧さ」はないし、想像の余地さえない世界だ。

 

 

だが人に伝える、あるいは「教える」という世界は全く違うものだ。

自分が「ある知識を知ることで、そこから無限の可能性を感じる」という体験があれば、それは強烈な印象としてカラダに染み込んでいる。

まるで世界が自分のものになったかのような、そして無限のチカラを得たかのような、それを知ったときの脳内から沸き起こる感覚は、忘れようとして忘れられるものではない。

  

「知識を理解した瞬間に湧き上がる」ある種の陶酔にも似た、トレードの世界だから起こりえるこうした醍醐味は、他の世界ではなかな得られない類のものだと思う。

だがその感覚は「教え」ているときに、あのときの「興奮」がリコールされるかのような、瞬間に巡り会えることがある。

だがそうしたときにでも、受講者の方が、私が体験した「あれ」と同じ興奮や感覚を共有されているのかどうかは、私にはわからない。

だが「そうかもしれない」という気配を感じるときがある。

 

それがあるときは目の輝きであり、あるときはそのあとで投げかけられる質問であったりする。

仕組みを理解することで、まるで砂漠に置かれた氷山のように、頭の中でパズルが解けてゆくという知的興奮を、どのように感じるかについては、かなりの個人差があるだろう。

あることに対する「感性」の違いは、人それぞれだからだ。

 

私の場合は、背水の陣で「アト」がなかったためだろうか、動きが読めるようになる要素を一つ手に入れるたびに、まるで子供が新しいオモチャを手に入れたかのように興奮したものだ。

そうしてそれまでのオモチャと組み合わせれば「何ができるのか?」を探すため、時間を忘れ、没頭することが、とても楽しかった。

セミナーでそうしたときと同じ目の色に出会ったとき、あのときの自分に一瞬戻ったかのような気分を味わえるときがある。

 

自分で考えて組み合わせたオモチャで、他の人がそのオモチャの楽しさを同じように共有できるという体験をどう感じるか?

セミナーをやる理由というのは、意外とこういうところにあるのかもしれない。

フォトショップで消す

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フォトショップを使うと、邪魔者を簡単に消すことができる。

では実際にはどのような手順で行うのか?

文章だけではわかりにくいので、リクエストにお答えして、実際の例を画像付きで説明してみよう。

こういうのって、結構面倒なんだけどね。(笑)

20120613-03-4.jpg

ではこの写真の中央にいる人物を消してみよう。

できるだけ拡大表示した状態で消すのがコツ。

20120613-spot03.jpg

  

使うのはスポット修復ブラシツール

20120613-spot01.jpg

  

「コンテンツに応じる」に必ずチェックを入れておくこと。

20120613-spot02.jpg

 

ツールで対象となる人物を、残さず塗りつぶす。

20120613-spot04.jpg

 

上半身の背景には複雑な植え込みがあるため、一回だと下のような状態になってしまう。

全身が手前にある煉瓦敷きのタイルに収まっていたら一撃で消えるんだけどね。

つまりこのツールは、消したい対象物の周りにある、似たようなものを、適当に上書きするわけだ。

 

20120613-spot05.jpg

 

ここでスタンプツールでコピペした方がいいのか、それともスポット修復ブラシツールで続けた方がいいのかを決めなくてはならない。

この場合、スタンプツールで植木の手前の煉瓦の囲いをコピーするのは、ちょっと無理があるようだ。

なので、スポット修復ブラシツールで再びこの邪魔者を塗りつぶすことにする。

 

20120613-spot06.jpg

 

UNDOを使えば、いつでも一つ前の段階に戻ることができる。

なので、ためらわずにこの四角い部分を塗りつぶすことにした。

  

20120613-spot07.jpg

 

右にある看板の一部を上書きしたようだが、遠くから見ると、煉瓦の形状的に違和感がないように見えるからまずはOK。

 

ここからは、コピースタンプツールの出番だ。

20120613-spot10.jpg

 

適当なサイズで、あまり効果を強くせず、弱い効果で何度もスタンプするのがコツ。

 

20120613-spot08.jpg

何となく木の陰のように見えるので、ズームアウトすれば、多分わからなくなるはず。

 

20120613-spot09.jpg

 

ズームアウトすると・・消したことがわからない状態に見えるが、いかがだろうか。 ↑

20120613-03-4.jpg

  

こうした消す作業は、数をこなすウチに慣れてくるものなので、とにかく消しまくることが大事。(笑)

実際の作業では、フィニッシュをコピースタンプツールで仕上げることが多い。

 

撮影するときに、邪魔者ができるだけ遠くに写るように撮影するのがポイントだろうか。

どれくらいのものが、どういう位置にあれば、うまく消せるのかは、慣れるとわかるようになってくる。

 

手前の大きなモノは、消そうなどという気が起きなくなるほど、手間暇がかかることもわかるようになってくるだろう。(笑)

とにかく、数をこなすこと。

 

これに尽きる。

  

武士の一分

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安心して楽しめる日本の映画をご紹介。

観終わって、まずはめでたいというか何となく嬉しい気分になることができる数少ない日本映画だ。

「武士の一分」の 映画としての成功の要因は、「ほどよいバランス」だといっていいだろう。

監督の「寅さん」での経験が生かされているからだろうか、日本人の監督でしか描けないであろう「日本」らしさが映画の随所に散りばめられている。

そして登場する役者のキャラクターが役どころに合っているため、観客が演技を意識させられることなく、映画そのものを楽しめるというのも、成功の大きな要因だろう。

ストーリーは単純だが、それぞれの場面が丁寧に描かれているうえ、日本映画にありがちな、納得のゆかないエンディングが見事に回避されている。

これは見終わってからの充実感に繋がるため、これは大きな要素だといっていいだろう。

bushinoichibu01B.jpg

もちろん欲を言えば注文をつけるところはいくつかあるが、一本の映画としての作品でいえば、きちんと商品として通用するものに仕上がっている。

キムタクのファンでなくても楽しめるうえ、脇役も手堅いところで固めている。

彼の妻を演じた宝塚出身の新人映画女優「檀れい」は、役割をわきまえた好感に繋がる演技力が、キムタクの華をうまく引き立てている。

そのため俳優のキャラに左右されることなく、安心して観ることができるから、幅広い年齢層に受け入れられるだろう。

ただ、ここまでできるのなら、もう少し・・と「ないものねだり」をしたくなってしまうのも事実。

サムライの精神に関わる部分でのストーリーなので、もっと重厚さ、荘厳さ、気高さ、奥深さといった部分の領域へ一歩踏み込んで欲しかったなというのが、正直なところ。

「ラストサムライ」が持っている映像のあの「重」い味のベールを何枚もはぎ取ったかのような軽さが、良くも悪くもこの映画の特徴だといっていいだろう。

bushinoichibu02B.jpg

最も気になったのは、丁寧な描写と引き替えの、テンポの悪さだ。

前半では特に展開の遅さが気になってしまう。

さらにライティングのせいで、庭などのセットが作り物臭いとか、まだセリフでもって説明しすぎるとか、従来の日本映画が持っていう弱点をいまだに引き摺っているのが残念な部分だ。

だが、そうしたレベルを求めなければ、トータルで、なかなかよくできた娯楽作品だ。

妙なあざとさや、過剰な思い入れなどの、気になる演出が全くないため、安心して見ていられるこの味付けは、長年にわたる監督のキャリアのなせる技なのだろう。

見終わったアトで、観客に考えさせてしまうというような強いインパクトこそないが、その部分はこの先、徐々に備わってくることを期待したいし、またそうなって欲しいと思う。

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