自閉症とのつきあい方

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一口に自閉症といっても、まさに人それぞれ。

渡米してシアトルへ住むことになった3割の理由は、息子の自閉症のためだった。

自閉症の原因としては、「ワクチンと自閉症の切っても切れない関係」で書いたが、これは予防のためのもの。

こういう言い方をするのは何だが、すでに自閉症を持つ家族にとって、原因がわかったとしても、現実問題として、それほど救いにはならない。

息子は30になろうとする歳だがが、お金の概念がないというか、わかっていないのだ。
  
だから、何かを買いたいとか欲しいということもないし、誰かのためになどといった社会性も全く持ち合わせていない。

このように同じ自閉症でも、まさにピンキリ。

そのため他の例と比べても、実際の生活においては、ほとんど意味がないため、自閉症を持つ家族はどうしても孤立しがちだ。

 

   
 
私の知っている限りでも、自閉症の子供が生まれたことで、夫と離婚することになった女性は少なくない。

そのため、より経済的に厳しくなった毎日に、一人で立ち向かわなければならなくなるわけだ。

つまり自閉症とのつきあいでは、同時に経済的な負担と、心理的な負担を、ダブルで両肩に担ぎながら、生きてゆかなければならない。

  

 

ウチの場合は、30年に渡るこうした負荷との戦いで、夫婦の絆は強くなったが、私の周りを見る限り、それは少数派に属する。

夫婦で暮らしてはいるものの、精神的にはお互いが孤立した状態になっているケースの方が遙かに多いのが現実。

だが世の中には、自閉症の子供を持たなくても、そういう夫婦はかなりいるわけだが・・(笑)
  

 
   

自閉症の当人は、様々な概念が欠如しているわけで、普通にいろいろな概念がわかってしまっている両親の方が、実は遙かに大変な思いをしながら、生活してゆかなければならない。

義務も責任も感じない自閉症の当人が、家族の中で、一番幸せでハッピーなのかも知れないのだ。

だからこそ、親はその足を引っ張るようなそぶりを、見せてはならないのだと思う。
  

 
  

自閉症の子供を持つからこそ、できる素晴らしい生き方というのは必ず存在する。

だからこそ、その目標に向かい、歩幅は少なくとも、歩み続けることが大事なのではないだろうか。

それが幸福を引き寄せ、家族に幸せをもたらすことになるのだ。

 

と信じる者は救われる。
 
はず。(笑)

 

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