警察署長ジェッシイ・ストーン

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BSで時々放送しているシリーズのTVドラマをご存知だろうか。

トム・セレック扮する警察署長 ジェッシイ・ストーンが主役。

日本では、ほとんど知られてないが、1980年代に「私立探偵マグナム」というTVシリーズものがアメリカで人気爆発!

スピルバーグ&ルーカスからインディ・ジョーンズ役を依頼されたとき「マグナム」の撮影が忙しく断ったという。

  

ストーリーは主にロバート・B・パーカー原作によるもの。

テレビ映画は予算や放送コードなど、劇場映画作品より制約が多いわけだ。

そのため、日本のテレビドラマを見ればわかるように、ともすればショボくなってしまいがちだ。

 

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だがこの作品では、パラダイスという狭い町という舞台設定に加え、独特の演出によって、このシリーズならではの味を出すことに成功している。

各シーンで流れる音楽とのマッチングをはじめ、このシリーズにハマると、病みつきになってしまう、独特の味わいを持った作品だといっていいだろう。

 

このシリーズは、トム・セレックが、60歳の時から主演を始めたTVドラマだ。

トム・セレック演じる警察署長は、別れた妻に未練を持ち続け、酒に溺れるダメ人間という設定となっている。

そしてパラダイスという田舎街と、そこに住む人々とのつながりや事件を題材にして、人間ドラマが生まれるという骨太なテーマが一貫した作品でもあるわけだ。

そのため、彼の年齢ならではの魅力と、キャラクターの設定が、うまくマッチングし、それが見事にツボに填まっているのだから堪らない。

 

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年齢故に醸し出される渋さが、主人公のジェッシイの生き様を通し、人生のペーソスなどを深く感じさせてくれる逸品として、画面を通して訴えかけてくるのだ。

別れた妻に未練を持ち続ける中年男が、夜ごと独り寂しくグラスを傾けるシーンが、これほど絵になる映画も珍しいといってもいいだろう。

「飲まなければいられない、愛を求める男の姿」をここまで渋く侘びしく、そして燻し銀のように描いている作品は類を見ないものだ。

 

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しかも、警察署長ジェッシイが自宅で飼っている愛犬レジーが、ウチで飼っていたジェナという犬とまたそっくりなのだ。(笑)

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また主演をサポートする俳優陣も、なかなかの顔ぶれだ。

ボクシングジムの興行主で、ヤミ稼業を営むジーノ・フィッシュ演じる william sadler などが、渋く脇を固めている。

  

さらに主人公は、これまたよくモテルのだ。

別れた妻に未練を持ち続けるという、一途な男の魅力が、幅広い年齢層の女性を惹き付けるという寸法だ。

彼の渋さに惹かれて、好意を持ち、やがて・・という設定も、また別の見所となっているわけだ。

  

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ジーノ・フィッシュの秘書役アマンダを演じる Christine Tizzard が魅力的。

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独特の台詞回しは事件のシーンから、女性の会話まで見事に統一されているのも見所だ。

そのため、いわゆる様式美のような効果が生まれ、それがこのシリーズの別の見所の一つとなっている。

中年オヤジの抱く勝手な夢を、現実のように描き、代弁してくれているかのようなこのシリーズは、国籍を問わず、多くのオヤジファンから愛され続けるはずだ。

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