引っ越しと家族

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はっちさんが引越しの日記を書かれてからずいぶん経ちましたが、お子さんは住居に慣れているのでしょうか。

自分の記憶を思い起こすと、ぼくが初めて引越しを体験したのは2歳のころで、最初に住んでいたアパートの景色は外観くらいしか憶えていないのですが、(外観は4・5歳のときに再び外から見ています)引っ越した先では"トイレ"を発見できずに困った覚えがあります。

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トイレを我慢して、どうしようもなくてしょうがなく"床が灰色で少し涼しい部屋"の隅にいって用をたした事が何度かありました。

ぼくは診断を受けているわけではないので、はっちさんのお子さんも同じとは限らないのですが、引越しは結構いろいろなショックでいっぱいでした。

(診断を受けていないのは、知能障害はなく、日常生活はこなせるのでそれほど困ってないためです) それから、高いところが大好きなのではっちさんの住居はかなり羨ましいですね。(笑)

こういうところも形質だとしたら同じようにおもっているのでしょうか。脈絡のないメールですが、今回はこれにて。差し支えなければ、またお子さんについても日記に書いてください。

 

新居は障害を持っている息子も、とても気に入っているようです。

自閉症なので、何か集中することがあると単純にそのこと以外に注意は向かないのですが、様子を見ていると、本人はとても気に入っていることが伺えます。

子供は母親の影響が大きいため、まず母親の精神状態によって大きく左右されるので、カミサンの精神状態がすこぶるよいということは、息子自身も感じていると思います。

 

普通の感覚とは違うため、周りの家族は大変なのですが、人に悪さをする知恵もないので、「まともなのに悪さをする子供」と比べると、まだこっちの方がいいかなと考えたりもします。

もう20年以上もの彼との生活で、お互いパターンは分かっていますし、障害を持つ人達が通うセンターの自閉症の人たちと比べると軽症の部類なので、もっと大変な人たちのことを考えると、恵まれている気がします。

最初に自閉症と分かった頃は、普通の子だったら・・などという風に考えたことははありますが「考えても変わらないこと」について堂々巡りするのは疲れますし、子供はどちらにしても、親が希望するようにはならないわけですし。

 

アメリカから日本へ戻ってきたときは、日本の家がとても狭く感じられたため、みんなのストレスとなっていました。

そのため今回は、無理してでも少し広いところに住もうと考えていました。

今度引っ越したところは、アイランドのカウンターがあるキッチンと続きのリビングダイニングが25畳の広さがあり、しかも最上階なのでかなり天井が高く、ビューと相まってとても開放感があります。

 

このマンションは分譲物件として建設されたものを丸ごと購入したところが賃貸物件として扱っているので「よい設備」がついているのも大きな魅力です。

こうした点を含めアメリカで買った一軒家よりトータルの住み心地がよいため、3ヶ月以上かけて探した甲斐があったと、カミサンは大喜び。

さらに息子が通うセンターは歩いて10分ほどの至近距離で、土日に宿泊する施設も10分ほどのところにあるため、毎日繰り替えすことになる送迎のストレスがほとんどないのも、他の物件にはない利点です。

  

難点といえば高い家賃でしょうかね。

仕事場も含めてなので2戸借りているため、2年も住めば郊外の家が買える家賃なのですが、都心部でこうした住居を買ったときに抱えるリスクを考えると、仕事柄ほとんどの時間を過ごすという事情もあって、とてもよい選択だったと思います。

日本では家を自分のものにした瞬間に、実質的な価値(現実に売ることができる価格)は半額以下になるうえ、もともと日本は家のリセールマーケットのない国ですからね。

 

都会が好きなウチの家族としては、銀座を中心としてどこへ行くにも近いという魅力が満喫できる今のロケーションは、住み心地を含め高い家賃を十分に納得させてくれるもので、ようやく自分の家族にとっても理想の場所を見つけることができた、といったところでしょうか。

といっても時間をかけて少しずつ、自分たちの生活のレベルを上げていった結果として今の住まいがあるのですが、毎日の時間の大半を過ごす場所が快適だというのは、私や家族にとっては、優先順位がかなり高い部分です。

 

こうした毎日の生活の中での優先順位というのは、人によって、また年代や、家族構成によっても変わるものでしょうから、人と比べても仕方ない部分でもあるわけです。

ですから家族の長がこうした点について、しかりとしたビジョンを持つことは、家族を幸せにするための大事なポイントではないかと思います。

 

 

出典

2007年1003 Wed.

 

 

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